パーキンソン病・胃ろう

2008年3月30日日曜日

パーキンソン病の人が飲食中に咳をしだしたら
嚥下が悪くなっていることを疑う必要があるかもしれません。
そのまま放置していると食べ物は食道にいかず気管の方に入り誤嚥性肺炎肺炎をおこします。

肺炎を予防するために 胃に小さな穴をあけてチューブから胃の中に食べ物を入れる胃ろう(経管栄養)という手段があります。以前は鼻からチューブを入れていましたが鼻腔内がただれてしまうなど様々な弊害がおこることがあるようで、最近は胃ろうにすることが多いようです。
胃ろう造設は簡単な手術で数時間で終わる手術です。

胃のあたりの皮膚にプラスティックの蓋のようなものがとりつけられます。
食事の時にはその蓋を開けてチューブをつなぎ ドロドロのお粥状のミルクセーキのようなものをチューブでおよそ2~3時間かけて点滴のように落としていくものです。

メリットは誤嚥性肺炎をおこしにくくなりますが、デメリットは噛まないので顎の筋肉がおちて口が開閉がしにくくなります。その方の体調にもよると思いますが眠っている時間が長い人はお喋りする言葉が聞き取りにくくなるかもしれません。(モゴモゴと何を言っているかわからない状態です)

胃ろうを増設しない場合は、誤嚥性肺炎を繰り返し体力を落としていく可能性は大ですし、栄養不良で体力が落ちていくのを見守るしかありません。家族本人は増設するかしないかの判断ができる状態ではありませんでしたので、私に委ねられかなり迷いましたが 胃ろうの増設することを決断して良かったと思っています。

0 コメント: