こころのケアをしてくれる 恩師のドクター

2008年9月15日月曜日

父の病気を見つけてくれた恩師であるドクターに2年半ぶりに会ってきた。かかっていた病院からはるかに遠い病院への転勤だったので最期まで診てもらうことが出来なかった。しかし後輩の神経内科医が我が家の隣駅の病院で診察をしていたのでそこの病院で最期まで診てもらうことになったという経緯がある。先輩の患者さんということでとても大事にしてもらえこと。その後の病気の経緯。そして 父の介護をして思ったことやそこでの経験や世の中に貢献したい自分の気持を話してきた。

そのドクターは元々リベラルな考えを持っている方で 難病患者の往診をもしていることもあり 人間味にあふれている。私のしたいことを十分に聴いてくれた上で ドクター側ではなく ナース側で活動すると良いこと。その他 難病患者は個性が強くなっているので 自分に出来るかどうかを試しで活動した上でライフワークにした方が良いことなどいろいろとアドバイスをしてくれた。

以前の病院にカルテはすべて置いてきているにもかかわらず 父の病状・経過を驚くほどよく覚えてくれていた。パーキンソンであったことは間違いないが厄介な病状でどうにもコントロールできなかったこと。坂道を転げ落ち始めたらそのスピードを抑えられないほど病状が悪化したこと。
父の病状を振り返りながら 私が一人で薬を取りに行ったときに話した私の心情もよく覚えてくれていて そして本当に大変な病状だったことをドクターが一緒に振り返ってくれた。2年半以上前のことであったにもかからわらず 昨日のことのように覚えてくださっていたのには驚いた。
あっという間の1時間であった。朝9時に出発して6時に帰宅と1日がかりになったが会いに行って本当に良かった。父と同様 私もこのドクターを信頼していて なぜか私も言いたいことをつい言ってしまう。
特別な専門的な技術を持っていて ドクター対象の講演をあちらこちらで行っている方なのだが 偉そうなそぶりを一切見せたことがないお人柄のかもし出すものなのだろうか。

通常転勤というとランクアップを狙うところだが 明らかにランクダウンである。しかし自分の目標に向かってのランクダウン。欲に目のくらんだ人間・ドクターの多い中 お人柄が前に出たドクターが世の中にたくさん輩出されることを祈るばかりだ。
最後に 今後も連絡がとれるようお願いをして帰宅した。

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